水耕栽培を始めようと思ったとき、まず悩んだのが「容器どうする?」という問題でした。
せっかくならコストを抑えつつ、自分で作ってみたい。そんな思いから、今回は100均グッズを使って水耕栽培の容器を自作してみました。穴開けがかなり大変でしたが、意外としっかりしたものが作れて満足です。
本記事では、実際にやってみて分かったことや苦労したポイントも併せて、実際の作業手順を紹介していきます。
アイテムリスト

まず、今回の容器自作に使った材料と道具を一覧にしました。使用した材料は、すべて100円ショップで揃うアイテムです。
【材料】
- セリアのフタ付きプラBOX L型
- ダイソーの鉢底ネット(中、6個組)
- ダイソーのアルミテープ
【道具(主なもの)】
- コンパスカッター(OLFA)
- 定規
- カッター
- ニッパー
- サンドペーパー
各アイテムの説明
今回使用したアイテムについて、それぞれの役割や使い方を簡単に紹介します。作業をスムーズに進められるように、ポイントを押さえて解説していきます。
材料
フタ付きプラBOX (L型、260mm×190mm×115mm) 【セリア】


液体肥料を入れるケースとして使用します。
フタ付きで100円とコスパが良く、手軽に入手できるのが魅力です。造りもペラペラではなくしっかりとしており、水耕栽培用として問題なく使えそうです。
ケースの色には黒を選びました。
黒にすることで光を通しにくくなり、ケースの中に光が入りにくくなります。その結果、
- 水の中にコケや藻が発生しにくい
- 遮光用のアルミシートなどを貼る手間が省ける
といったメリットがあります。
鉢底ネット(6個組) 【ダイソー】

この鉢底ネットは、本来は鉢の底に敷いて水はけを良くするためのものです。
商品の台紙にも描かれているように、これを上下ひっくり返して使うことで水耕栽培用のパーツとして活用します。真ん中の穴の部分に培地をセットすることで、植物を支える役目を果たしてくれます。

この鉢底ネットは大中小の3サイズありますが、ケースとのバランスを考えて「中サイズ (6個組)」を使いました。今回の製作では、6個全て使います。
アルミテープ 【ダイソー】

フタの表面に貼って使用します。
アルミテープを貼ることで光を反射しやすくなり、植物に当たる光量アップが期待できます。特に室内で育てる場合は光量が不足しがちなので、こういった工夫をするのが効果的のようです。
→後日、日当りの良い場所に容器を設置して分かりましたが、このアルミテープをそのまま貼るとまぶしくて気になったので、光の反射を抑える処置をした方がいいです。私は、テープ表面をサンドペーパーで研磨して艶消し(マット)加工しました。

道具
コンパスカッター(OLFA)
フタに丸い穴を開けるためのものです。
実際に使ってみて分かりましたが、このカッターは紙など薄いものには向いていますが、今回のような固いプラスチックは不向きです。力づくで何とか切りましたが…。
下のようにつまみを回すと刃が出てくるので、最初に使うときは注意しましょう。

支点(針)のキャップを外したら下のつまみを緩めて支点を動かし、希望の位置でつまみを締めて固定。

あとは普通のコンパスと同じように回せばカットできます。
定規
このコンパスカッターには支点位置を決めるための目盛りがついていますが、下のように5mm間隔のため細かい調整ができません。

そのため、1mm単位で支点を調整したいときには別に定規を用意する必要があります。
カッター
コンパスカッターでは切れずに残ったところは、普通のカッターで切っていきます。プラスチック専用のプラカッターの方がいいと思いますが、手持ちにないため普通のカッターで代用しました。

ニッパー

鉢底ネットの先端部分をカットするのに使います。あまり大きいと隙間に刃が入らないので、小型の方がやりやすいです。
サンドペーパー

ダイソーのサンドペーパー(紙やすり)です。後日、フタのマット加工のために購入しました。この商品は、粗目・中目・細目がバランス良く入っており便利です。フタに穴を開けたときのバリとりにも使えると思います。
他にあった方がいいもの(作業用手袋)

上のアイテムリストには入っていませんが、手袋もあった方がいいです。今回の作業は力を使うので、素手よりも手袋をはめて作業した方が安全です。思わぬケガを避けるためにも作業用手袋を使うことをおすすめします。
作り方(加工手順)
ここからは実際の加工手順を写真を交えながら解説していきます。
1. 穴を開ける位置を決める
まずはプラBOXのフタに、穴を開ける位置を決めます。
植物同士が干渉しないよう、適度に間隔を空けるのがポイントです。今回はバランスを考えて、6か所に穴を開けることにしました。
フタの中心に突起があって分かりやすかったので、それを基準にします。フタ中心の突起から上下の穴までが各4cm、真ん中の穴から左右の穴までが各8cm、というように位置を決めました。

下の写真のように穴を6ヵ所開けますが、穴の中心位置に鉛筆などで印を付けておきます。今回はコンパスカッターを使うので、その中心に支点の針を刺し、カッターを回して穴開けしていきます。

2. 穴を開ける
穴を開ける位置が決まったので、次は穴開け作業です。ここが今回の一番の難所でした。
穴径は46mm(半径23mm)としました。今回使う鉢底ネットの穴サイズ(外寸)は4.5cmでふちの部分もあるので、アバウトに50mmの穴径でも大丈夫です。
穴径がきまればコンパスカッターの支点をそれにあわせて調整します。上でも書きましたが、コンパスカッターの目盛りが5mm間隔のため、1mm単位で支点位置を調整できません。
そこで、定規を使って位置を合わせました。

定規で直接合わせるのがやりにくい場合は、希望の長さの線を書いてそれに合わせて調整してもいいと思います。

あとは上で決めた位置に支点を指し、カッターを回して穴を開けていきます。

ただ、このフタが想像以上に固い…。なかなか刃が入っていかず、かなり手こずりました。
力を入れて回すと支点がずれやすいのか、軌道が変わってしまうことがあるんですよね。その度に修正するのも地味に面倒でした。

ラチェットハンドルが付いてますが、それを使うと力が入りません。下の写真のように力で押し付けて回しました。コツとしては、全周ではなく一部分を力を入れて往復し、ある程度切れたら位置をずらして往復…というのを繰り返しました。

最後まで切れなかったらあとはカッターで切っていきます。

穴が開いたらヤスリで削ってバリ取り。疲れてきたのでかなり適当です。私は手持ちの適当なやすりで削りましたが、上で紹介したようなサンドペーパーのセットを使った方がやりやすいと思います。

1時間近くかけて、何とか穴開け完了。途中でやめようかと思いましたが、根性でやりました。

3. フタにアルミテープを貼る
穴開けにだいぶ時間がかかりましたが、これを乗り越えればもう少しです。
次は、フタにアルミテープを貼ります。

アルミテープは一気に貼らず、少しずつ貼っていきましょう。薄いわりに粘着力が結構あるので、後で修正するのは大変です。
フタの全面に貼れたら、穴の部分のテープに十字に切り込みを入れて裏側に折り返します。

全部の穴で同じようにテープを折り返したら終了です。

【追記】
このまま使うと日が当たったときにかなりまぶしいので、テープ表面を艶消し(マット)にしました。私は、サンドペーパーの#600、#400を使って研磨しました。最初は#600を使用。

それでもあまり変わらなかったので、#400を使ったら幾分ましになったように感じました。
下のような感じで、表面に細かい傷をつけることで光を乱反射させてまぶしさを抑えます。フタに貼った後でやると隅の方を磨きにくいので、最初に磨いた方がやりやすいかもしれません。

4. 鉢底ネットをカットして差し込む
いよいよ最後の工程です。
根を出やすくするために、鉢底ネットの先端部分をニッパーでカットします。やり方としては簡単で、先端部分の隙間にニッパーの刃を入れてカットしていくだけです。

6個全ての先端をカットしました。

あとは、この鉢底ネットをフタに差し込めば完成です!

実際に完成した容器を見てみると、
- 見た目はシンプルでスッキリ
- しっかり水耕栽培に使える構造
- コストは数百円程度
と、まずまずの仕上がりだと思います。市販のキットと比べても、入門用としては十分すぎるクオリティだと思います。
次回に向けた改善ポイント
以上のように、初めてにしては十分なのものができましたが、実際に作ってみて次のような改善点が見えてきました。
フタの加工は電動工具を使ったほうがラク
今回はコンパスカッターで穴あけを行いましたが、フタが固く、思った以上に時間と手間がかかりました。
もし今後同じものを作るなら、電動ドリルなどの工具を使ったほうが、作業時間の短縮と仕上がりの安定につながると感じました。
別素材でフタを作るのもアリ
電動工具を使わない場合は、プラダン(プラスチックダンボール)など、加工しやすい材料でフタを自作する方法もありだと思います。
カッターでも簡単に加工できるので、初心者にはこちらのほうが扱いやすいかもしれません。
ただしその分、
- 材料費が追加でかかる
- 見た目や強度は工夫が必要
といったデメリットもあります。
手軽さを取るか作業のしやすさを取るかで、最適な方法は変わりそうです。次回の製作に活かしていければと思います。
まとめ
今回のDIYでは、コストを抑えつつ実用的な容器を作ることができました。
一方で、加工の大変さなど改善点も見えてきたので、次回はさらに効率よく作れそうです。
こうした試行錯誤も含めて楽しめるのがDIYの魅力ですね。ぜひ自分なりの工夫を加えながら、水耕栽培を楽しんでみてください。


