前回、100均アイテムを使って水耕栽培ケースを自作しました。

このときは、フタに丸穴を開けるのが想像以上に大変でした。そこで今回は、「もっと簡単に作れる構成」をテーマに、第二弾の水耕栽培ケースを製作してみました。
使用した材料は、セリアの「メダカ飼育ケース 」とダイソーの「カラーボード」の2点のみ。培地ポットを使わないようにして面倒だった丸穴加工を省略しています。
さらに今回は、作製したケースにフリルレタスの苗を定植するところまで行いました。前回は光量不足で苗が徒長してしまったため、今回は発芽後に屋外で日光へ当てながら育苗し、その違いも比較しています。
この記事では、100均材料だけで作るシンプルな水耕栽培ケースの作り方と、フリルレタス定植までの流れを紹介します。
今回のケースについて
今回の水耕栽培ケースは、できるだけシンプルに作れる構成を目指しました。そこで、「培地スポンジをポットに入れず、直接フタへ固定する」というやり方をとっています。

フタに開ける穴は、丸穴ではなく培地スポンジがそのまま差し込めるサイズの角穴でOK。また、フタの材料には加工しやすいカラーボードを採用しました。
これにより、
- コンパスカッターのような特殊な道具は不要
- 加工しやすい素材のため作業時間は大幅に短縮
- 作業内容がシンプルなので失敗しにくい
といったメリットがあります。「とにかく簡単に作りたい」という人にはかなりおすすめです。
今回使用した材料と道具
まずは、今回の製作に使った材料と道具を紹介します。シンプルな構成なので、使用した材料も少なく特別な工具も使っていません。
使用した材料
今回のケースは、以下の2つだけで製作しました。
セリア「メダカ飼育ケース 2.4L」




近くのセリアに行ったときに偶然見つけたものです。
メダカ飼育用となっていますが、ケースが黒色のため光を通しにくく水耕栽培ケースとしても使いやすそうです。サイズは前回のケースよりもややコンパクトですが、レタスの栽培程度なら問題ないと思います。
サイドに持ち手の部分があって、水を入れても運びやすいです。穴も開いているため、後で支柱などの道具を取り付けるのにも便利ですね。
実測では、内寸の深さが11cm(110mm)程度。上面の内寸は200mm×164mm程度でした。

ちなみに、後でダイソーを見たら同じようなケースがありました。4Lで220円、6Lで330円と2種類ありますね。


多少コストはあがりますが、大きいケースが欲しいならこちらを購入したほうがいいと思います!
ダイソー「カラーボード」
上のケースにはフタが付いていないので別途用意する必要があります。今回はダイソーのカラーボードを使用しました。

軽くて加工しやすく、カッターでも簡単に切れるためDIY初心者でも扱いやすいです。
カラーボードの色は白を選びました。アルミ素材ほどの高い反射率はありませんが、ある程度光を反射させることで、ケース周辺の光量を少しでも高めるのが目的です。
使用した道具
加工に使用した道具はこちらです。

- カッター
- 定規
- カッティングボード
- はさみ
- 作業用手袋
丸穴をやめて角穴にしたので、コンパスカッターなどの特殊な道具は使用していません。そのため、かなりシンプルな道具で制作できました。
なお、カッターを使用するため、安全のためにも作業用手袋を使用したほうが安心です。
必要に応じてテープも用意する
今回はカラーボードをそのまま使用しましたが、ボード表面に貼る保護用テープも必要があれば用意します。このカラーボードは表面が紙素材のため、水滴や液肥が付着すると汚れや傷みが発生する可能性があるためです。
また、栽培環境の日当たりが弱い場合は、アルミテープなどを貼って光を反射させてもいいと思います。
水耕栽培ケースの作り方
それでは実際に、水耕栽培ケースを作っていきます。今回は「できるだけ簡単に加工できること」を重視しているので、シンプルな工程です。
1. カラーボードをケースサイズに合わせてカット
まずはカラーボードを、メダカ飼育ケースのフタになるサイズへカットします。カッターで簡単に切れるため、加工はかなりラクです。
今回は長辺197mm×短辺162mmの大きさにカットすると、ケースにぴったりはまりました。併せて、四隅も適当にカットしておきます。

2. 培地スポンジ用の穴を開ける
次に、培地スポンジを差し込むための穴を開けます。今回はポットを使わないため、スポンジサイズに合わせた小さな角穴を作るだけでOKです。
まず、穴の数を決めます。今回開ける穴はフタの中心を基準に、
- 上下方向:4cm
- 左右方向:6cm
の位置へ配置し、6株構成にしました。

穴の数を決めたら、穴を開けるラインに下書きを入れます。今回使用した培地スポンジはおおよそ2cm(20mm)角だったため、穴サイズは少し小さめの18mm × 18mmにしました。

あとは、カッターでカットしていけばOKです。

これで、フタができました。

カラーボードはカッターで簡単に切れるので、前回の丸穴加工とは段違いにラクでした。
3. フタにテープを貼る(必要があれば)
今回は省略しましたが、必要があればフタ表面にテープを貼ります。
カラーボードの表面が紙素材のため、透明テープや白テープなどを貼って保護しておくと耐久性を上げられそうです。
また、日当たりが悪い場所ならアルミテープを貼ることで光量アップも期待できます。ただ、そのまま貼るとかなりまぶしいので、マット加工などで調整する必要があります。

私は、前回のケースでこの「まぶしさ問題」に直面したため、今回はある程度光を反射する「白」のままでいくことにしました。
実際に作ってみた感想
以上の作業でケースが完成しました!

今回作ってみて感じたのは、とにかく加工がラクな点です。
前回は、
- 丸穴加工
- ポット加工(先端をカットする)
- フタにアルミテープを貼る
といった工程が必要で、特に丸穴を開けるにかなり時間がかかりました。今回は角穴を開けるだけなので作業スピードが段違いです。また、部品点数も少ないのもメリットです。
今回使用したフリルレタスの苗について
ケースが完成したので、次は定植作業に入ります。
今回定植に使用するのは、育苗2回目となるフリルレタスの苗です。前回の苗は徒長が発生してしまったため、今回は育て方を少し変更し、その違いも比較してみることにしました。
前回の苗は徒長してしまった
前回の育苗は、まったく初めてだったので室内だけで管理していました。
特に発芽後3日くらいは、窓際から1mほど離れた場所に置いていました。人間から見れば十分明るいところでしたが、日が当たらないため植物にとっては光量不足だったようです。

その結果、茎が細長く伸びる「徒長」が発生してしまいました。
このときは「徒長」という言葉も知りませんでした。調べてみると、「発芽直後の光量不足は徒長になりやすい」ということが分かりました。そこで、すぐに日当たりのよい窓際に移動させましたが時すでに遅し…。
その後成長していたものの、茎がひょろっと伸びてしまい、全体的に安定感がない状態です。定植後も倒れやすく、見た目にも弱々しい印象がありました。

室内栽培では気温管理はしやすい反面、光量不足になりやすいことを実感しました。
今回は発芽後に屋外で育苗してみた
そこで今回は、発芽後すぐに苗を屋外へ出し、数日間は直接日光に当てながら育苗してみました。

上の写真は、発芽した4月25日当日の様子です。朝見たら芽が出てきていたので、すぐに外の日当たりの良い場所に置きました。
本格的な設備を用意したわけではなく、容器ごと外へ出していただけです。数日後に室内に入れ、天気の良い日はまた外に出しましたが、基本的には南向きの窓際に置いていました。LED育成ライトなどは使用していません。
下の写真は、発芽後11日目の5月6に撮ったものです。

茎がひょろひょろ伸びておらず、徒長はかなり改善されましたように見えます。
前回との違いを比較してみる
今回の苗は、前回と比較すると全体的にコンパクトで安定感があります。
定植当日の苗の状態を比べてみました。


どちらの苗も発芽後15日目のものです。実際に比較すると、今回の苗のほうが茎が短くて太さもあります。前回は茎が細くて弱弱しい印象でしたが、今回はより健康的な苗になったように思います。
やはり植物にとって自然光の効果は大きいようで、発芽直後に日光へ当てる意味はありそうです。水耕栽培では育苗段階の光環境もかなり重要だと感じました。
今回作成したケースへ定植
それでは、先ほど作成した水耕栽培ケースへ今回の苗を定植していきます。ポットを使わないので、培地スポンジは直接フタに差し込みます。
ケースへ液肥を入れる
最初に、ケースへ液体肥料を入れていきます。
液肥濃度は規定(1000倍)よりも薄目で始めたほうが良いようです。今回は、水を1.5Lほど入れて微粉ハイポネックスを1g投入しました。

実際に苗を定植してみる
今回の苗は発芽から2週間近く経過しており、根もだいぶ伸びていてスポンジから7cmほどありますね。

このフリルレタスの苗を、加工済みの穴へ順番に差し込んでいきます。

スポンジの横から出ている根もあります。こういう根はフタに差し込んだときに挟んでしまいますが、今回のやり方では仕方がないですね。

6株挿入して穴をすべて埋めました。

残りの2株は、あまり育っていないため定植せずにこのまま様子を見てみます。

水位を調整する
苗の定植が完了したら、最後にケース内の水位を確認します。
液肥が少ないようなら、このタイミングで水を継ぎ足して調整します。ただし、水位を上げすぎると培地スポンジが水へ浸かってしまうため注意が必要です。
水は最初に1.5L入れましたが、少し足りないように見えたので200mL継ぎ足し1.7Lとしました。あとは、実際に育てながら根の伸び方や苗の状態を見て調整していきます。
これで定植完了しました!

最後に、日当たりの良い場所に設置します。前回のケースと並べて置きました。

前回のものは徒長のせいで、苗がほとんど倒れてしまってますね。今回はしっかり育つかどうか、継続してみていきます。
まとめ
今回は、セリアのメダカ飼育ケースとダイソーのカラーボードを使ってシンプルな水耕栽培ケースを作成しました。
培地スポンジを直接フタへ固定する方式にしたことで、かなり手軽に制作できています。また、フリルレタスの苗を実際に定植し、前回課題だった徒長対策として、発芽後に屋外で日光へ当てながら育苗してみました。その結果、前回よりもしっかりした苗になったように感じます。
100均材料だけでも十分実用的な水耕栽培ケースを作れるので、今後はこの環境で実際に育てながら成長の様子を観察していきたいと思います。
