第二種電気工事士 技能試験対策で実際に使った工具・使わなかった工具

当ページのリンクには広告が含まれています。

第二種電気工事士の技能試験では、さまざまな工具を使用します。

必要な工具が一式そろった工具セットもありますが、私はもともとハードウェアエンジニアとして工具を扱った経験があったため、セットではなく必要な工具を単品で揃えてみました。

その中には、「YouTubeでおすすめされていたので購入したものの、自分には合わなかった工具」もありました。

本記事では、第二種電気工事士試験に一発合格した経験をもとに、実際に購入した工具について、

  • 使用頻度
  • 実際の使い勝手
  • 最終的に本番まで使ったかどうか

といった視点で紹介していきます。

目次

実技試験対策のために購入した工具一覧

最初に、2025年上期第二種電気工事士の技能試験対策用として購入した工具を一覧で紹介します。

購入した工具は以下の17点です。

メーカー品名 型番購入時単価(円)
ホーザンVVFストリッパー P-9583,871
ツノダリングスリーブ圧着工具 TP-RS4,730
平井工具クッション電工ドライバー D60602100420
ベッセルボールグリップドライバー -5.5×100 220336
ホーザン合格ゲージ P-925459
ホーザンスケール SB-67282
ホーザン合格クリップ P-926527
ホーザン電気工事士技能試験用グローブ Z-382-M774
イーバリュー腰袋 ホルダー付き グレー EDK-3D GR1,565
ホーザン合格のの字曲げツール DK-2051,546
ホーザン合格マルチツール DK-200643
ホーザン電工用ニッパー N-122,109
フジ矢ケーブルハンディカッター 600-2101,683
ホーザンペンチ P-43-1751,491
ホーザンウォーターポンププライヤー P-2441,600
フジ矢VA線ストリッパー 6004VA7,729
ケンオーミニ 丸口ペンチ380
合計30,145

単価は2025年購入時のもので、現在は変わっている可能性があります。

結構費用が嵩みましたが、VA線ストリッパーの購入代が痛かったですね。後述するように、まったく買う必要のないツールなのに大きな出費でした。

私は単品で買い集めましたが、これから技能試験対策を始める初心者であれば、必要な工具が一通りそろった ホーザンDK-28のような工具セットを購入するのも良い選択だと思います。

次の項目では、試験対策で実際に使ってみた使用感を踏まえて各工具を紹介していきます。

各工具について

今回購入した工具について、実際の使用頻度をベースに分類して紹介します。

技能試験対策を進める中で、「最後まで使った工具」と「ほとんど使わなくなった工具」がはっきり分かれました。特に技能試験では、「便利そうに見える工具」が必ずしも自分に合うとは限りません。

ここでは、実際に使って感じた使用感を中心に紹介していきます。

最後まで使った工具【使用頻度:高】

ここで紹介する工具は、候補問題の練習でも頻繁に使用し、本番でもメインで使ったものです。特に、作業時間や仕上がりに直結する工具は使用頻度が高く、自分に合った工具を選ぶ重要性を感じました。

ホーザン VVFストリッパー P-958

VVFケーブルの被覆剥き作業全般で使用しました。一番使用頻度の高い工具なので、練習を開始したらまずはこのストリッパーの使い方に慣れましょう。

ケーブルカッターも付いているので切断にも使えます。専用のケーブルカッターではなく、このストリッパーで切断することが多かったです。刃を少しかませてVVRケーブルの外装を剥くことも可能。

VVFストリッパーがあれば、電工ナイフがなくても問題なく作業を行えます。実際、私は技能試験対策でも本番でも、ナイフを使わずに作業しました。慣れないナイフ作業はケガの危険もあるため、安全に作業できる点でも非常に助かりました。

ツノダ リングスリーブ圧着工具 TP-RS

リングスリーブの圧着に使用しました。

ホーザン製にも同様の圧着工具がありますが、調べてみるとツノダ製のほうが圧着時の刻印がはっきり出るという情報があり、こちらを選択しました。

実際に使用してみても刻印は見やすく、圧着状態を確認しやすかったです。

平井工具 クッション電工ドライバー D60602100

2番のプラスドライバー」です。

このドライバーはグリップが握りやすく、使い勝手が良かったです。先端のローレット加工されている部分を持って回せば、素早くネジ回しできて時短にもなります。

ベッセル ボールグリップドライバー -5.5×100 220

刃幅5.5mmのマイナスドライバーです。連用取付枠を操作して器具を取り付け・取り外したり、器具から電線を取り外したりするのに使いました。

私は最初、マルチツールDK-200 の先端を使って連用取付枠を操作しようとしていました。ところが、実際にやってみると、購入した材料セットの連用取付枠がかなり固くてやりにくい。

そこで購入したのが、このベッセルのマイナスドライバーです。ボールグリップ形状のおかげでしっかり力を入れやすく、連用取付枠も問題なく操作できるようになりました。

ホーザン 合格ゲージ P-925

ストリッパーに取り付けてケーブルの長さ確認に使用します。必要な長さをすぐ確認できるので便利で、練習中は常に取り付けて使用していました。

そのまま実技試験本番にも持ち込み、最後まで使用した工具のひとつです。

ホーザン スケール SB-67

ケーブルの長さを測るために使用していました。

私は作業開始直後に机にテープで固定し、いつでもすぐ測れる状態にして使っていました。

ホーザン 合格クリップ P-926

複数の電線をまとめる際に使用していました。

リングスリーブ圧着前などに電線がばらけるのを防げるため、作業しやすくなります。また、複数の心線の被覆を揃えておけば圧着の仕上がりも綺麗になります。作業の安定化や効率改善につながる便利なツールだと思います。

ホーザン 電気工事士技能試験用グローブ Z-382-M

技能試験の練習では、作業時に必ずこのグローブを着用していました。

素手で練習している方も多いようですが、個人的にはあまりおすすめしません。

技能試験の作業では、ケーブルを強く曲げたり、器具へ押し込んだりと、意外と力を入れる場面があります。また、切断した心線の先端が鋭くなっていることもあり、気を抜くと手を傷つける可能性があります。

実際私も練習中、素手でやっていたら指をざっくり切ってただろうな、と冷や汗をかいた瞬間がありました。作業に差し障るようなケガをしてしまうと練習のスケジュールにも影響が出てしまいます。そのようなリスクを避ける上でも、グローブはかなり重要だと感じます。

この ホーザン Z-382-M は3枚セットになっているためコストパフォーマンスも良く、練習用として使いやすかったです。

なお、グローブを選ぶ際はサイズ感も重要です。指先が余っていると細かい作業がしづらくなるため、できるだけジャストサイズのものを選ぶのがおすすめです。

イーバリュー 腰袋 EDK-3D GR

工具をすぐ取り出せるようにするために使用していました。

本来はベルトに装着して使うものですが、私は腰には装着せず、腰袋だけを机の上に置いて使用していました。よく使う工具を取り出しやすい向きで並べておけるため、作業の流れが止まりにくく、かなり便利でした。

試験本番でも作業机の上に置いて使いました。本番の作業机はかなり狭いのですが、腰袋を置くぐらいのスペースは何とかとれました。

最後まで使った工具【使用頻度:中】

使用頻度はそこまで高くなかったものの、特定の場面では役立った工具です。毎回使うわけではありませんが、持っていると作業しやすくなる場面がありました。

ホーザン 合格のの字曲げツール DK-205

ランプレセプタクルなどで必要になる「のの字曲げ」を作る際に使用しました。

私はもともと、のの字曲げ作業が得意ではなかったのですが、このツールを使うようになってから苦手意識がかなり減りました。短時間で安定した形状を作りやすいので、作業時間の短縮につながります。

ホーザン 合格マルチツール DK-200

主にロックナットの取り外し作業で使用していました。ウォーターポンププライヤーも購入していましたが、こちらのマルチツールのほうがコンパクトで取り回ししやすく、個人的には使いやすかったです。

先端部分を使えば連用取付枠の操作も可能です。ただし、実際には連用取付枠がかなり固いこともあり、力を入れづらかったため、最終的にはマイナスドライバーを使って作業していました。

意外と便利だったのが、リングスリーブへの電線挿入です。特に1.6mm電線を4本まとめて入れる場合、指だけではかなり固く、スリーブの奥まで押し込むのが大変でした。

その点、このマルチツールの穴部分を使って押し込むと、指より楽にしっかり奥まで挿入できます。これだけのためにマルチツールを購入しても良かったくらいです。

あまり使用頻度は高くありませんでしたが、細かい場面で意外と役立つツールでした。

ホーザン 電工用ニッパー N-12

主にゴムブッシングの穴あけ作業で使用しました。ナイフで穴を開ける方法もありますが、ニッパーを使えば安全に作業できます。また、VVRケーブルの被覆を剥いた後に出てくる介在物の除去にも使用しました。

フジ矢  ケーブルハンディカッター 600-210

VVFケーブルを切断しやすくするために購入しました。

実際に使ってみると切れ味は良く、確かにスパッと切断できます。ただ、やや重いのと、持ち手を両手で広げる必要があることから、個人的には少し扱いづらく感じました。

切断作業であれば、ホーザン P-958 に付いているケーブルカッターでも十分対応できます。このケーブルカッターは、主に後片づけで電線を切断するときに使っていました。

最後まで使った工具【使用頻度:低】

ホーザン:ペンチ P-43-175

電線の切断や被覆剥き作業、心線の「のの字曲げ」などに使用する工具です。

ただ、電線の作業には VVFストリッパーP-958 をメインに使いました。のの字曲げについてもDK-205を使っていたので、ペンチでのの字曲げをすることは全くありませんでした。

使用頻度は少なかったものの、完全に不要というわけではありません。ペンチは指定工具にも含まれているため、万が一に備えて本番試験にも持参しました。

ホーザン ウォーターポンププライヤー P-244

主にロックナットを回すために使用する工具です。

普段の練習では合格マルチツールDK-200 を使うことが多く、このウォーターポンププライヤーの出番はほとんどありませんでした。

しかし、試験本番では「合格マルチツールでは回しづらいロックナットが出ることがある」という情報も耳にしていたため、念のため本番試験にも持参しました。

実際には使用しませんでしたが、保険として持っておけば安心できる工具だ思います。

不要だった工具

実際に購入したものの、最終的には使用しなかった工具です。

YouTubeなどでおすすめされていても、自分の作業スタイルに合うとは限らないと感じました。

フジ矢 VA線ストリッパー 6004VA

youtubeでおすすめされていて購入しました。通称「ガッチャン」といわれるものです。

作業時間短縮に大きく貢献するということで、実際に使ってみると確かに素早く切断できます。

しかし、ちぎれるような感じで切り口が汚なくなってしまうんですよね。youtubeで紹介された通りに使ってみても、やはり切り口は汚かったです。

合格基準に満たないような傷ではないものの、心線に少し傷がつくことがあるのも気になりました。

結局、少し使っただけでしまい込んでしまいました。技能試験対策であれば、VVFストリッパーで十分です。購入品の中では一番高価でしたが、個人的には全く不要な工具でした。

ケンオー ミニ 丸口ペンチ

苦手だった「のの字曲げ」対策として購入しました。これもYouTubeで紹介されているのを見て購入したものです。

丸口部分に心線を巻き付ける位置をテープでマーキングし、安定したサイズの「のの字曲げ」を作れるよう練習していました。ただ、実際にやってみると毎回同じ形状に仕上げるのが意外と難しく、個人的にはあまりうまく使いこなせませんでした。

もちろん、練習を重ねればスムーズに作れるようになるとは思います。しかし、その後に ホーザン DK-205 を試してみたところ、こちらのほうが圧倒的に簡単かつ安定して作業できました。

その結果、丸口ペンチは全く使わなくなりました。

最終的な工具構成について

候補問題の練習を繰り返す中で、自然と「よく使う工具」と「使わなくなる工具」が分かれてきました。

最終的には、作業スピードよりも「安全に」「安定して」作業できることを重視した工具構成に落ち着きました。

本番で持参した工具リスト

これまで購入した各工具を紹介してきましたが、実技試験本番に持参した工具は以下のとおりです。

本番で持参した工具リスト
  • ツノダ リングスリーブ圧着工具 TP-RS
  • 平井工具:クッション電工ドライバー D60602100
  • ベッセル ボールグリップドライバー -5.5×100 220
  • ホーザン 電工用ニッパー N-12
  • ホーザン:ペンチ P-43-175
  • ホーザン ウォーターポンププライヤー P-244
  • ホーザン スケール  SB-67
  • ホーザン VVFストリッパー P-958
  • ホーザン 合格のの字曲げツール DK-205
  • ホーザン 合格ゲージ P-925
  • ホーザン 合格クリップ P-926
  • ホーザン 合格マルチツール DK-200
  • ホーザン 電気工事士技能試験用グローブ Z-382-M
  • イーバリュー 腰袋 ホルダー付き グレー EDK-3D GR

電工ナイフは使わなかった【安全重視】

上のリストのうち1~6は指定工具です。指定工具は全部で7点ありますが、残りの1点である電工ナイフは使用しませんでした。

VVFストリッパーを使えば多くの作業を安全に行えるので、慣れないナイフ作業によるケガのリスクを避けたいと考えたためです。実際、VVFストリッパーを使って問題なく合格できました。

個人的にはDK-205がおすすめ

今回購入した工具の中で、個人的におすすめしたいのはホーザン DK-205 です。

「のの字曲げ」を安定して素早く作れるようになるという点で大いに助けられました。1.6mmの心線であれば下のように2本同時に巻き付けて作れるので、圧倒的に早いです。

この作業が苦手な自分にとっては、まさに「神ツール」でした。

ただ、「のの字曲げ」に特化したツールであることから、試験が終われば使う機会はほとんどないでしょう。

2番のプラスドライバーも付いているので、ドライバーとして使うことはあるかもしれませんが…

それでも、「のの字曲げ」が苦手な人にとっては一度試してみる価値があると思います。

まとめ

以上、第二種電気工事士の技能試験対策で購入した工具について実際に使ってみた体験をもとに紹介してきました。

第二種電気工事士の技能試験対策では、初心者向けの工具セットを購入する方法だけでなく、自分に合った工具を単品で揃えるという選択肢もあります。

単品であれば、ホーザン DK-205 のように自分にとって「苦手作業を解消してくれる工具」に出会えることもあります。一方で、YouTubeなどで高評価だった工具でも、自分には合わずほとんど使わなかったものもありました。

実際には、使いやすい工具や必要性は人によってかなり変わると思いますが、技能試験対策で工具を揃えようとしている方にとって本記事が参考になれば嬉しいです。

目次