私は2025年度上期の第二種電気工事士試験に独学で挑戦し、無事に一発合格することができました。
筆記試験はテキスト→問題集のやり込みでOKでしたが、対策に戸惑ったのが技能試験です。
材料や工具を揃えるところから始まり、制限時間内に完成できるように練習していく必要があります。さらに、学科試験と違って「欠陥が1つでもあれば即不合格」という厳しさから、かなりのプレッシャーを感じました。
私は独学でやっていたため、自分なりに試行錯誤しながら試験対策を進めていきました。本記事では、私が実際に試して効果があった技能試験対策のポイントについて紹介していきます。
同じように独学で取り組んでいる方にとって参考になれば嬉しいです。

練習内容をノートに記録する

技能試験対策としてまずおすすめしたいのは、練習内容をノートに記録することです。
私は練習用ノートを用意して、
- 完成までにかかった時間
- 作業中に気づいたこと
- 間違えた箇所
- 次回改善したいポイント
といった点を書き留めていました。
ノートは特別なものである必要はなく、30ページ程度の大学ノート1冊で十分です。私が使ったのは無印良品のB5ノートです。Notionに記録してもいいですが、下のように簡単なイラストを付けると分かりやすいので、手で書ける紙のノートが一番扱いやすいですね。

ただ候補問題を解くだけではなく、ノートに記録しておけば、自分がどんなミスをしやすいのかが見えてきます。そして、ノートを見返しながら改善策を考えて次回試してみることで、効率よくレベルアップできます。
地味な作業ですが、弱点の把握 ⇒ 改善を重ねていくためには効果的だと思います。
複線図の書き方も試行錯誤した
複線図の書き方についても試行錯誤がありました。
配線を分かりやすくするため、最初はフリクションの4色ボールペンを使って色分けしながら書いていました。

しかし、練習を重ねるうちに問題が出てきます。
まず、「何度も色を切り替える動作」が地味に時間ロスなんですよね。一回あたりの動作は短時間でも、カチャカチャ何度もやっていると全体では無視できない時間になってきます。さらに、練習量が増えるとインクが出なくなることも…。本番中にインクが出なくなるリスクを考えると不安がありました。
そこで私は、鉛筆をメインに使うようにしました。ただ、鉛筆だけだと色分けできず、複線図が少し見づらくなります。そのため、最低限の色分けとして「青のサインペン」も併用し、

- まず鉛筆で全体の接続を書く
- 白線(接地側)のみ青のサインペンでなぞる
という書き方に落ち着きました。
この方法をとったことで、
- 単色に比べて見やすい
- 色切り替えの時間が減る
- 筆記具トラブルの心配がない
というメリットがあり、自分にはかなり合っていました。例えば、上の写真ではNo.9を多色で色分けしていましたが、最終的には以下のように書いていました。

これはあくまで私の書き方ですが、複線図については自分に合うやり方を書きながら見つけていくのが一番だと思います。
先にケーブルをすべて切り出すようにした
作業の進め方としては、ケーブルを一本ずつ切りながら組み立てるやり方が普通かもしれません。しかし私は、ケーブルを最初にすべて切り出す方法をとりました。
このやり方にした理由は、工具の持ち替えを減らして効率良く作業できるからです。ケーブルをまとめて切っておけば、その後は接続作業へ集中できます。
ただし、この方法には「長さを間違えても修正がきかない」というデメリットもあります。場合によっては、欠陥として一発不合格にもなります。
複線図にケーブルリストを書く
そこで私は、複線図を作成する際、ケーブルに番号を振り、切り出す長さと対応させたリストを書くようにしました。渡り線が必要な場合はその本数も書いておきます。
例えば、下の写真は候補問題No.1の複線図です。複線図のケーブルに1~7番までの番号を振り、右側にケーブルと長さの対応リストを書いています(1番のケーブルはそのまま使うので切り出し無し)。渡り線は2本必要なので、WT×2のように簡略化して書いておきました。

また、同じ種類のケーブルは分かるようにしておきます。この例だと、ケーブルの2~6番が同じ種類(1.6mm2心)のため、番号の左側にまとめの印「 ( 」を書いています。
このリストを書く時間は多少かかりますが、間違いをなくすための必要時間と割り切りました。
実際のケーブルには番号を書く
ケーブルを全部切り出すと、どこに使うケーブルか分からなくなる場合があります。そこで、切り出したケーブルには下のように油性マジックで番号を書き、

- 複線図のケーブル ⇔ 実際のケーブル
の対応が分かるようにしました。
作業スタイルは人によって違うと思いますが、効率性重視であれば、このようにケーブルをまとめて切り出す方法はおすすめです。
タイマーを活用する
候補問題を練習するときは、毎回タイマーで完成時間を測定していました。私が使っていたのはdretecの「T-186WT」という機種。

スタート・ストップを大きいボタンで操作できるので使いやすかったです。
現在は新モデル「T-584WTDI」が出ています。
完成時間だけではなく、必要に応じて
- 複線図作成
- ケーブル切り出し
- 組み立て
など各作業の時間も測るようにしました。それにより、どこに時間を使っているのかが分かるようになってきます。
例えば、以下は問題No.8の作業時間を記録したものです。細かい作業に分けていますが、ブッシングに切り込みを入れるのに2分ぐらいかかっているんですよね。こういう地味な作業に以外と時間がかかるなという気づきがありました。

技能試験は制限時間内に完成させる必要があるため、作業にかかる時間をしっかり把握しておくことが重要です。私はタイマーを活用していたので、本番でも「普段通りの時間感覚」で落ち着いて取り組めたと思います。
差し込みコネクタは「仮挿入」する
私は練習中に何度も繰り返したミスがあります。それは、
差し込みコネクタの誤接続
です。上で紹介した練習ノートにも注意事項として強調していました。

しかし、どうしてもミスしてしまう。そこで私がとったのが、「仮挿入」という方法です。
これは、差し込みコネクタへケーブルを接続するときに、
「最初は奥まで差し込まず、軽く差し込むだけにしておく」
方法です。仮挿入ではすぐ抜ける程度にしておき、最後の確認時に本挿入します。

この方法のメリットは、接続を間違えていても差し替えだけで済むため簡単に修正できる点。その反面、当然ですが、本挿入を忘れると欠陥で一発不合格になってしまうデメリットはあります。
ただ、最後の確認は必ず行うので本挿入を忘れることはあり得ないと判断。それよりも、誤接続が発生したときの修正作業を防ぎたいため、この方法をとりました。
これが実際、本番でも役に立つことになります。本番試験中、差し込みコネクタの接続を一か所間違えていました。しかし仮挿入の状態だったため、差し替えるだけでほとんど時間ロスなく修正できました。
差し込みコネクタの接続ミスが多い人には、是非おすすめしたい方法です。
まとめ
第二種電気工事士の技能試験は、候補問題を繰り返し練習することで確実に上達できます。しかし、ただ回数をこなすだけでなく、自分に合った作業方法を見つけることも重要だと感じました。
私の場合は、
- 練習内容をノートに記録する
- 複線図の書き方を工夫する
- 毎回タイマーで時間を測る
- ケーブルを先にまとめて切る
- 差し込みコネクタを仮挿入する
といった方法を取り入れることで、少しずつ自信を持って作業できるようになりました。
技能試験は最初こそ難しく感じますが、練習を重ねることで確実に慣れていきます。本記事で紹介した内容が、これから受験される方の参考になれば幸いです。

