旅行などで家を空ける際の防犯対策として、我が家ではラトックシステムの「smaliaスマートリモコン」を使っています。今のところは室内照明のリモコンをアプリに登録し、外出先からスマホで操作できるようにしています。
ただ、室内照明を点けても玄関まわりは暗いまま。これだと不審者が侵入しやすいのではと不安がありました。そこで今回、外出先から外灯も操作できるように、既設のスイッチをパナソニック「WTC55216W」に交換することに。第二種電気工事士取得後、初めての電気工事DIYです。
実際に作業してみると、プレートを外すのに手間取るなどトラブルがあったものの無事に取り付けに成功。smaliaのアプリから外灯を操作できるようになりました。
この記事では、WTC55216Wを使って外灯の遠隔操作を実現する流れについて紹介します。
WTC55216Wの仕様
今回使う照明リモコン受信スイッチ「WTC55216W」は、以下のような仕様です。

- 2線式(既存スイッチから交換しやすい)
- 入/切専用
- 3チャンネル対応(A・B・C)
- 定格2A・100V AC
- ほたるスイッチ付き
- リモコン操作距離は正面約10m(見通しの良い環境)
照明リモコン受信スイッチを搭載しているため、リモコン非対応の照明でも手軽に遠隔操作が可能です。調光機能はありませんが、外灯をオンオフさせるだけなので問題ありません。

今回の外灯は白熱電球60W形相当のLED電球を使用しているため、消費電力は数W程度。WTC55216Wの定格は2A(100Vで約200W相当)なので、十分な余裕があります。

また、本製品には専用リモコンは付属していません。今回はSmaliaに登録済みのパナソニック製照明リモコンを使用するため、新たな機器を追加購入することなく利用できました。
プレートの交換も必要になるため、コスモシリーズ用プレート「WTC7101W」も購入しました。

実際にスイッチを交換してみる
WTC55216Wの仕様を確認したら、実際に既存の外灯スイッチを交換していきます。
交換するスイッチ
今回交換するのは、玄関付近に設置されているこちらのスイッチ。

昭和時代のものなので、やはり古さを感じますね。上側に外灯、下側に玄関灯(屋内)が接続されています。
いきなりの洗礼~プレートが外れない
第二種電気工事士の資格を取得してから初めての実践的な電気工事だったため、少し緊張しながら作業を開始しました。まずはブレーカーを切断。
そしてプレートを外そうとしたところ…なぜか外れない!
同じ作業をyoutubeで確認すると、上下2か所のねじを外せばプレートは簡単に取れるはず。しかし、うんともすんとも動かない。隙間なくぴったりくっ付いており、接着剤でクロスに貼りついているような感じです。
うーん、これは困った。無理に外すとクロスを痛めてしまう可能性がありますし。ここで作業を続けるかか悩みました。
何か良い方法はないかしばらく考え、キリとヘラを使って外せないかなと思いつきました。

試しにキリをプレートの隅に差し込み、てこの要領でぐりぐり動かしてみます。すると…プレートが少し浮きました!

ヘラを差し込めるくらいに浮いてきたので、そこからは少しずつヘラでプレートを剥がしていきます。

そして、無事にプレートが外れました。クロスへのダメージは、最初にキリを刺したときの穴のみで他はありません。それほど強力な接着ではなかったのが幸いでした。

文章ではさらっと書いていますが、ここまで結構時間をとられてます。プレートがクロスに貼りついているとは想定していなかったので。自宅だから時間をかけても何も言われませんが、仕事でやっていたら焦りますね。机上の試験とは違う現場の洗礼を受けたような気がしました。
スイッチボックスに収まるか不安
さて、プレートを外せたので、取付枠のネジを外してスイッチを引き出しました。

内部を見ると、壁内にスイッチボックスがあり、シンプルな片切回路で配線されています。WTC55216Wは2線式のため、配線はそのまま利用できます。
ここで気になったのが、スイッチボックス内にうまく収まるかどうか。
壁面からボックス奥までの深さは約4.5cmほど。WTC55216Wの高さは約3.5cmで、本体背面とボックス奥の間には約1cm程度しか余裕がありません。実際に配線を行うことを考えると、既存配線に加えて電源用のわたり線のスペースを確保する必要があります。
WTC55216Wの裏側をよく見ると、心線を差し込む部分が少し低くなっていますね。

本体とボックスの間が約1cmしかないので心配しましたが、この構造を見ると、電線を適切に取り回せば収められる可能性が高そうです。
実際にWTC55216Wにわたり線を接続してみると、心配していたほどスペースを圧迫することはなさそうです。ちなみに、わたり線には、技能試験の練習で余った電線を使いました。

ボックス内に収められる見通しが立ったので、あらためてWTC55216Wの取り付けに挑戦します。
実際に取り付け
既設の配線を切断してスイッチを取り外し、VVFストリッパーを使って心線の被覆を剥きます。
WTC55216Wの仕様では1.2mm±0.3mmとあるため結構アバウトでもいけそうですが、試験でも活躍したHOZANの合格ゲージで測ってストリップしました。

心線が剥けたら配線。外灯(赤)を赤外線受信スイッチの方に接続します。奥までしっかり差し込んだら抜けないことを確認。

その後、WTC55216Wをスイッチボックスに収めてネジ止めします。最初は「入らないのではないか」と心配していましたが、実際にはWTC55216W本体も配線もボックス内に収まりました。
最後にプレートを取り付けて完成!以前の昭和テイストから今風の外観に変わりました。

それでは、ブレーカーを復旧して動作確認を行います。外灯・玄関灯ともに手動でオン・オフできたので問題なさそうです。ほたるスイッチの内蔵ランプはオフの時に点灯するんですね。

これで外灯をリモコン操作するための準備が整いました。次はSmaliaへリモコン信号を登録し、スマートフォンから操作できるように設定していきます。
Smaliaから外灯を操作
WTC55216Wの取り付けが無事に完了したので、最後にSmaliaから外灯を操作できるか確認します。
今回使用するSmaliaスマートリモコンは、スイッチから5mほどのところに設置しています。

まず、アプリからリモコンを登録する必要があります。
WTC55216Wの取説を確認すると、リモコン受信スイッチはデフォルトでB(2ch)に設定されているようです。そこで、アプリの「デバイスの追加」から「照明」→「パナソニック」を選択し、「モデル名検索」から使えそうなリモコンを探していると、
・ON/OFFリモコン CH2

というものがありました。試しにこれを選択し、テスト送信でONしてみると…外灯が点きました!

続いてOFFにすると、問題なく消灯。スマホの操作に合わせて、外灯をON/OFFできることを確認できました。これで今回の目的だった、外灯のスマート化が完成です。
これまでSmaliaから操作できるのは室内の照明だけでしたが、今回WTC55216Wを取り付けたことで、外灯もスマホから操作できるようになりました。
今回の構成では外灯そのものを交換したわけではなく、既存の外灯・リモコンをそのまま利用してスイッチだけをスマート化しています。そのため、別に器具を買い揃える必要がなかったのも良かったですね。
これで、今回のDIYで目指していた「旅行中でも外灯を遠隔操作できる防犯対策」を実現することができました。
まとめ
今回は、第二種電気工事士取得後初の電気工事DIYとして、パナソニックのWTC55216Wとスマートリモコンを使って外灯を遠隔操作する方法を紹介しました。
初めての実践的な作業で想定外の事態もありましたが、最終的にはSmaliaスマートリモコンから外灯をON/OFFできるようになり、旅行中の防犯対策としても活用できる環境が整いました。
今回の経験を通して、第二種電気工事士の資格を取得して本当に良かったと感じています。
資格を取得したときには「いつかDIYに活かしてみたい」と考えていましたが、一年越しでようやく実現できました。資格を取るために勉強してきたことが、実際の生活を便利にするために役立ったことが何より嬉しかったです。
今回の外灯スマート化をきっかけに、これからも安全に注意しながら電気系DIYに挑戦していきたいと思います。
